会社経営をしている、もしくはこれから始めたいと思っている方へお勧めの本です。
この本を読むまで経理というものに対して、
・なにやら電卓叩いている細かい作業
・年に一回の決算で見るもの
程度にしか思っていませんでしたが、序章で経理が何の略なのかを理解してからは、経理をもっと真剣に考えなければならないなと感じました。
私が初心者だということもあり、一度で全てを理解するのは難しかったです。というか今でも100%わかっているわけではありません。
しかし、この本では各項目ごとに太字で見出しが書いてあり、始めのうちはその見出しを読むだけでもいいと思います。その中で気になったページを詳しく見分けて読み進めるだけでも相当役に立ちます
・簿記を勉強する本ではない
「いまさら簿記の勉強なんてしたくないよ。」と思われる社長さんもいらっしゃると思います。
ここで注意していただきたいのが、本書は経営の代表者が経理をすることによって得られるメリットとその内容を解説しているため、簿記を学ぶための書籍ではありません。
むしろ、経理の作業は従業員にお願いして、その結果をどう活用していくかに焦点を当てています。
・節税の違和感を見事に解消してくれた
経理の延長線上で税金・節税に関することも書かれています。
会社を経営するにあたって節税を意識しない方はいないんじゃないでしょうか?
実際、節税のために高い車を買ったり、交際費ギリギリになるまで飲みに行ったりする方も多いと思います。
確かにそれらは経費で落とせるため、持っていかれる税金は少なくなるのですが、結局会社に残るお金は少なくなるし、決算書でも利益があまり残らないのはどうなんだろうと思っていました。
その疑問にもキッチリと答えが書かれていました、結論から言えば積極的な節税は行わないようにしようと思います。
もちろん使った分の経費はキッチリ落としますが、節税のための浪費はしません。その理由はぜひご自身で読まれてください。
・まとめ
知人にこれから会社を興す予定の人がいれば「とりあえずパラパラとめくるだけでもいいよ」と言って勧めたい本です。