いつもお世話になっております、沖縄で中古物件を扱う株式会社イエカリヤです。
●言わずと知れた
沖縄県外の方でも通じる方言として「なんくるないさー」があると思います。
「なんとかなるさ」的な意味合いで捉えられており、楽観的な言葉として浸透しています。
個人的には、なにか問題が起こっても「なんくるないさー」と言って、何もせずただ流されていくのはどうなのかな?と思っていたんです。
何とかしようとした人だけが言っていい言葉だと常々思っていました。
●前に一つの言葉が付く
本来、「なんくるないさー」の前には「まくとぅそーけー」という言葉が付いていたようです。
「まくとぅそーけー」つまり、誠のこと・正しいことをしていれば、という前提があるんです。
繋げてみると「まくとぅそーけー、なんくるないさー」は「正しいことをしていれば、なんとかなるさ」という意味になります。
私の座右の銘が「人事を尽くして天命を待つ」なのですが、ほとんど同じ意味だと思います。
やるべきことはキチンとやって、そこから後は必要以上に心配しすぎない、ということなら「なんくるないさー」がとても好きな言葉になりました。
●高橋優さんの思い出
2018年の4月8日に沖縄市のミュージックタウン音市場で高橋優さんのライブがあり、チケット当選したので参加しました。
その際に高橋優さんが妻夫木聡さんと長澤まさみさん主演の映画「涙そうそう」をご覧になったエピソードをお話されていたのですが、
「物語の中で、妻夫木聡さん演じる新垣洋太郎が『なんくる』というお店をやっているんだけど、『ないさー』が無いとダメじゃない?」
という質問を投げかけていました。
その時は誰も答えられなかったんですが、よくよく考えてみると「なんくるないさー」の「ないさー」って「無い」ではなく「なるさ」なんですよね。
「なんくる」が自然体とか、元の形みたいな意味があるので、「なんくるないさー」は「自然な形に戻るさ」とか「いい形になるさ」ということですね。
決して「心配ないさー」みたいな使い方ではありません。
ちなみにミュージックタウン音市場に行ったことがある方はおわかりだと思いますが、距離がとても近くてライブ最高でした。
普段1万人規模のライブを行っているアーティストが、ほんの数メートル先にいるというのは凄く不思議な感覚でした。
●まとめ
- 「なんくるないさー」の前には「まくとぅそーけー」が付く
- 合わせると「人事を尽くして、天命を待つ」のような意味になる