耐用年数から考える、沖縄戸建て中古鉄筋コンクリートと新築木造建売の判断基準

いつもお世話になっております、沖縄の中古物件をリノベーションすることでワクワクを増やしたい、株式会社イエカリヤ代表の當間です。

 

2020年現在の沖縄は土地の価格や建築単価の高騰から、新築で鉄筋コンクリートの戸建てを作るのが一部の層に限られています。

そこで台頭してきたのが新築木造の建売(すでに建てられている)です。

 

鉄筋コンクリートに慣れ親しんだ生粋の沖縄県民からするとすこし不安に思える新築木造。

ですが、最近は建材の改良や沖縄の風土に合わせた設計など、沖縄に適した建築方法が取られている所も多いです。

 

よく「新築木造と中古鉄筋コンクリートどっちがいいの?」

と聞かれますが。

「どんな生活をしたいかと、場所、金額によりますね。」

としか言いようが無かったりします。

 

ただ、それだけでは抽象的過ぎて判断が付かないので、耐用年数を利用して判断基準にしたらどうかと思いましたのでご説明させていただきます。

 

法定耐用年数って?

ざっくり言うと、何年で物の価値が0になるかを国が決めたものになります。

時間が経つにつれ物の価値は減っていき、いずれは0になります。

 

じゃあ、具体的にどんな物がどれくらいの期間で劣化していくのかというと、それは誰にもわかりません。

不良品をつかめばすぐに価値は下がるし、きちんとメンテナンスしていれば価値は下がりにくくなります。

 

だた、それだと話が難しくなりすぎるので、「平均してこれくらいで0になるよね。」というのが法定耐用です。

不動産の建物の場合は特に、借り入れの期間と耐用年数が密接に関わっています。

借りる人の状況や土地の価値にもよりますが、基本的に銀行は耐用年数内の期間でしか融資しません。

 

融資の期間が短くなると毎月の支払が多くなりなかなか手を出しにくくなってきます。

特に中古物件を購入する時は、思ったよりも長く借り入れできないということが良くあります。

 

そんな不動産の売買に重要な耐用年数は建物の構造によって年数が変わります。

木造が22年で鉄筋コンクリートが47年です。

なんと倍以上も違うんですね。

 

本来なら減り方も少し複雑な所があるのですが、今回は価値が0になる期間のみに着目していきます。

 

中古鉄筋コンクリート戸建て25年目を基準にする

なぜ25年目かというとお察しの通り

 

47年(鉄筋コンクリート)-22年(木造)=25年

 

です、つまり築25年の中古鉄筋コンクリート物件を購入した時と、新築木造を購入した時は価値が0になるタイミングが同じということです。

そこを判断の基準として考えると。

 

同じ3,500万円で同じ大きさの土地で一方は新築木造、一方は築25年の中古鉄筋コンクリート。

もちろん住める程度のリフォームも込みで考えます。

耐用年数だけで考えると価値は同じになります。

 

その考えがあれば同じ値段で築30年の鉄筋コンクリートなら新築木造に分がある。

築20年の鉄筋コンクリート物件ならこちらの方に分がある。

 

というように、一つの指針になります。

 

後はもう個人の価値観次第です、手垢のついていない新築がいいとか。

やっぱり沖縄の台風は鉄筋コンクリートじゃないと不安だなとか。

 

人によって重点を置くことが違うので、そこから選んでいけばいいと思います。

 

もっと言えば中古物件は新築に比べて金額にバラつきがあり、築25~30年くらいで思いっきりリノベーションしても新築木造と同じくらいの値段。

という物件もでてきたりします、個人的にはその条件で同じ値段なら、自分好みのリノベーションができる分ワクワクするので中古の方がいいですね。

 

もちろん、最小のリフォームで安く仕上げる方法も取れます。

 

まとめ

中古鉄筋コンクリートか新築木造かと迷ったら、耐用年数に着目するのもいいかも。

 

もちろん、一つの考え方なので判断は人それぞれですが、「なにから考えていいかわからない」とお悩みの方は一度この方法で考えてみてはいかがでしょうか?

當間
當間
沖縄の中古不動産市場を活性化させるために日々活動しています。少し変わった物件が好きな、株式会社イエカリヤ代表です。プロフィールはコチラ
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