いつもお世話になっております、沖縄で頑張る株式会社イエカリヤです。
沖縄の不動産は県外に比べて鉄筋コンクリート造り(RC)が多いですね、県外でもマンションなどになると多くは鉄筋コンクリートだと思います。
そこまでは分かるのですが、なぜ”鉄筋”と”コンクリート”の組み合わせがいいのか考えたことはあるでしょうか?
宅建士試験でも問題が出されますが、この2つは非常に相性が良いのです。
お互いを補いあう性質
コンクリートの特徴
- 圧縮に強い
- 引張に弱い
- 熱に強い
- アルカリ性
鉄筋の特徴
- 圧縮に弱い
- 引張に強い
- 熱に弱い
- 空気に触れると錆びる
あつらえたように
強度の話からすると、鉄筋は圧縮に弱く引張に強い。コンクリートは逆に圧縮に強く引張に弱い性質を持っています。
お互いがお互いの苦手な所をカバーしあって強固になります。
さらに鉄筋は熱が加えられると曲がりやすくなりますが、コンクリートの中に埋め込まれることで、熱が鉄筋まで通りにくくなります。
また、鉄筋は空気に触れ続けると錆びしてしまいますが、アルカリ性のコンクリートの中にあるので錆びにくくなります。
さらにさらに
常温時の膨張率がほとんど同じというところもなかなか凄いです。
物質は熱くなると膨張します、もし鉄筋の方がコンクリートよりも熱膨張率が高かったとすると、熱くなった時にコンクリートを圧迫してひび割れてしまいます。
宅建士試験だと
平成22年問50
1、常温において鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率は、ほぼ等しい。
正しい、上で書いた通りです、むしろほぼ同じにならないと困ったことになります。
2、コンクリートの引張強度は、圧縮強度より大きい。
誤り、鉄筋の説明であればよかったですが、コンクリートは反対の性質を持っています。
平成29年問50
1、常温、常圧において、鉄筋と普通コンクリートを比較すると、熱膨張率はほぼ等しい。
正しい、上の問題とほとんど同じ内容ですね。
まとめ
普段何気なく見ていることでも、調べてみると意外な発見がありますね。