以前書いた体験談の続きになります。
平成29年度インテリアコーディネーター1次試験受かったが、独学が危険だと確信したお話
方法なんて一つしかないでしょう
独学ならではの勘違いによって、インテリアコーディネーターの1次試験に通ったというのに気づいたのが、2週間前。
普通なら1次試験が終わってからのすぐ勉強を始めるので2か月弱の時間があります、人によっては1次試験中に対策を始める方もいらっしゃいます。
基礎から丁寧に学習している時間なんてもちろんありません、となれば用いる手段は一つ、過去問演習のみです。
この過去問を使いました。
2次試験概要
ICの2次試験は、1次試験のような択一式とは異なりプレゼンテーションと論文から出題されます。したがって、あてずっぽうで答えを出すことができず実力が試されます、ラッキーで合格というようなことはまず無いです。
試験内容としてはプレゼンテーション、論文の2つの項目があり、どちらも架空のお客様からのヒアリングを元に作っていきます。
プレゼンテーションは手書きで製図をすることになりますので、ほとんどの時間をここの練習に充てることになると思います。
論文も、もちろん重要ではありますが後回しになることが多いとでしょう、製図は勉強していないと手も付けられないですが、論文は今までの経験でどうにか体裁は保てそうだったので私も後回しにしました。
学習時間の95%は製図
先ほども書いたように、プレゼンテーションの範囲に時間を割くべきです、きちんと練習していないと書き始めることすらできないかもしれません。
とはいえ、時間が無かったので知識面はさて置き、実際に手を動かすことが重要でした。
しかし、いきなり製図を書けと言われても無理なので、過去問の模範解答を写すことから始めました。
初めはそれだけでも1~2時間かかります、土日の時間は全て費やしたので、4~5日くらいで10年分の模範解答を模写しました。
その後はもう一度、最初の方から過去問を解きなおしていきます、今回は模範解答を見ないで解いていきます、「先に模範解答を模写したんだから意味ないんじゃないか」と思われるかもしれませんが、問題の中身はほとんど忘れているので大丈夫です。
後は、これを繰り返していくだけです、3回過去問を回したところでタイムリミットでした。
後回しにしていた論文は模範解答をパラパラと読むくらいでした。
時間がある方は、演習問題で初めて見る要望を把握する練習をした方がいいかと思います。
プレゼンテーションのコツとしては、「無理にオシャレな部屋にしようとしないこと」です、インテリアコーディネーターを受験するくらいなので、家具やインテリアが好きで、「こういう風にしたらいいんじゃないか?」「お客様の要望よりこっちのほうがいいはず」なんていう風に考えてしまいがちですが、そういう考えは実務の際に行ってください。
試験ではあくまで、「お客様の要望を的確に理解することができるか」「理解した要望を的確に表現できるか」が問われます、自分の好みは置いておいて試験に合格することに集中しましょう。
試験当日は想定外
ネットで見た知識だと「長机に2人ずつ座るので狭い」ということでしたが、沖縄の平成29年度試験では1人ずつだったのでストレスなく望めました。
緊張しながら試験に臨むと、ある違和感が、、、
グリットといって製図を書く時の長さの目安として方眼用紙のマス目のような薄い線が引かれています、今までの過去問だとグリットは900だったのですが、今年からはなぜか1000になっていました。
練習を多く重ねた方にとってはいつもと勝手が違ってやりにくかったのではないでしょうか、もしかしたら気づかずに進めた方もいらっしゃるかもしれません。
プレゼンテーションの製図は、問題数が多めで平面図、断面図、家具正面図の3種類でした、そのため時間はなかったですが、それぞれの難易度は高くなかったように思います。パースなどが出ていたら多分受かっていませんでしたね。
論文は、壁紙クロスのコーディネートに関してでした、ぶっつけ本番だったので苦労しました、製図の方で時間がかかったので正直殴り書きに近かかったと思います、採点された方すみませんでした。
終了2分前に論文を書き終えて、製図の方を見直すと、棚の大きさを間違えていた時は冷や汗が止まりませんでした、修正の途中で時間が来ようものなら確実に受かりません、時間がかなりギリギリだったので「修正しようか、そのままで出そうか」かなり迷いました。
ですが、ただでさえ自信がなく、少しでも減点をなくしたかったので修正することに、書き直した瞬間に試験が終了しました、本当に賭けでした(笑)
一次試験同様自信はなかったですが、最後の書き直しでギリギリ間に合ったらしく無事合格しました。
まとめ
とりあえず過去問だけでも合格する目はでてくることが分かりました。
ただ、皆様はもっと余裕を持った学習を進めた方がいいと思います、「1次試験合格したけど、忙しくて時間があまり取れそうにない、今年は諦めようか」という方の励みになればと思います。